あるTED講演会を見ました。
TED講演会とはアメリカで主催されている
最高の叡智がプレゼンテーション
を行う講演会です。
ここで講演した13歳(゚Ω゚;)の少年のお話です。
有名なので観たことがある方も多いかもしれません。
彼は物理学を専攻しているのですが、
講演の内容は、物理の話に絡めながら
個人が劇的に進化し、己本来の能力を伸ばすには
どのような方法をとったらいいのかを話しています。
それは知っていることを忘れ、
学びをやめ、考えることに集中する。
そして好きな分野そのものになれ、
そうしたらあなたは創り出せるかもしれないと主張しているのです。
なぜ、そう言っているか。
それは彼の生い立ちに強く影響されていると思います。
壇上の大学2年生のジェイソン・バーネット君は
アメリカの14歳の飛び級で物理学を専攻していますが、
彼は2歳で自閉症として診断され、まともに話すことは
出来ないと言われていたのです。
おかげで既製の教育を受けなかった時期がありました。
その時自分に興味のあった光と影の関係や方向、存在などから
物理学に興味を持ち、ご自分でまずケプラーの法則を導いたそうです。
(ははははは≧(´▽`)≦いきなりかい)
その後も10歳の時に、ある諸事情で大学入試がダメになり
一年間、学校から離れる宙ぶらりんな時に、
ある天文物理学の問題を解きながら、
自分が学ぶ→考える思考にシフトしたことに氣づいたそうです。
因みにその問題はまだ誰も導き出せていない
多次元論に関することらしく、論文が出るまでは内緒らしいですが。
(ニュートンみたくなりたくないとおしゃっていて反証中とか。
なのでもしかしして解けていたら世紀の発見なのかもしれないよね。)
それはさておき、その時の氣づきとは、
誰の物まねをするわけでなく、
自分自身で考えだしたことで、
新しく創り出すことが始まるんだ、ということでした。
だから、ニュートンはペストの流行で大学が閉鎖された期間。
アインシュタインもユダヤ人ということで、
大学の教職につけず特許事務所に勤めていた期間。
それが世紀の発見につながったのだと。
なので24時間、学びを禁止する。
自分の興味がある分野について考えろ、
そしてそのものになってほしい、
そしたらあなたは何かを創り出すことができるかもしれない。
とのことでした。
ジェイコブ君はニュートンもアインシュタインも
自分も天才ではない、とおっしゃってますが天才でしょう。(きっぱり)
なので、わたしたちは創り出すまでは
なかなかいかなかもしれません。
しかしながら、ジェイコブ君の言うことは真理だと思うのです。
学びの時代、つまりそれは言い換えれば受け身であり、
何者かへの依存状態と言えるのです。
自分の好きな分野、得意な分野になりきり
自分の力で考えていくこと。
つまりそのものに対し、時として能動的になり
依存ではなく自立した状態に身を置くことは
時として誰しもが必要なのではないでしょうか。
それを経て、
はじめてその人の真価を発揮することが
可能になるのではないでしょうか。
そうそれを外して、
その人の進化を進めることは出来ないのだと思うのです。
パスカルも言っていました。
人間は考える葦である、と
学ぶ葦とは言っていない
確かに学びで知識を得ることは
たくさんあります。
しかし多分、自分で探求することが主であり、
学びはあくまでも補佐でしかないのだと思うのです。
もし、本当の意味で自分の能力を開花したいと思うのなら、
ジェイコブ君のように学びを一旦は、
放棄することが近道なのだとわたしも考えます。