子どもの成長過程は、その歳でやるべきことがあります。0歳の泣きわめくことも、一歳半のべったり甘えも、2歳の小理屈を並べ始めるギャングエイジも、幼児期の甘え直しも、また巡るギャングエイジに、嘘をつき始め、秘密を持ち始め…反抗期、青春。
しかし機能不全家族では、その適切な歳の通過成長過程を受け止めてもらえなかった。
だからね、治癒過程は育て直しになる訳です。あなたはどの段階を通過出来ずに無理やり大人にならされたんだろう。
だからちゃんとしたカウンセラーやセラピストは、ただむやみやたらと褒めちぎらない。あなたを怒りも否定もしない。
あなた自身は認め、もしも思考の方向性や考えの偏りがあれば、指摘し、具体的な案を考え氣づきさせたり、提案したり、時に褒め、時に叱り、と育て直しをするエッセンスが入るだろう。
(褒めるだけ、褒めまくる施術者は、
本当は施術者本人が褒めて欲しいのだから)
青春時代は、
子ども時代の万能感の終わり、でもある。
それまでは世界は自分のもので、
自分、自分、自分、で個を確立していく時期の終わりということ。
それを捨てて、次なる成長へと向かう。
自分に出来ないこと、出来ることを客観的に見極め始めることが始まる。その過程で他者がいること、社会の中で生きていくことを少しずつ腑に落としていく。
何故なら、わたしが出来ないこと、を
得意な誰か、がいて
わたしが得意なことで、
救われる誰か、がいること、
だから、わたし、と、あなた、という人びとが、仲間が必要なのだ。
すべての人が、何かを持ち、互いに協力し合って世界は創られている、と学ぶからだ。そうして初めて自分を認め、他者を認めるに至る。
しかしながら、その過程は苦しい。
何故なら万能感、というパーフェクトな自分を捨てる必要があるからだ。パーフェクトでは理解しにくいなら、
理想とする自分、理想化された自分と言ってもいい。
だが、それは幻想であり、
それを保持することは孤独なまま、
をも保持するに等しい。
だから青春は昔から苦く甘い。
あなたは、
どの成長過程を未完了なんだろうか。
具体的にどうやって育て直しをしていくのか解説記事はこちら↓