心理学/脳科学/学問あれこれ

スマホ依存、そして”依存症”、アダルトチルドレンがなぜアディクションに陥ってしまうのか

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都内にて踏切り内で亡くなる痛ましい事故が発生しました。
ながらスマホで踏切り内に居ることに気がつかなかったようです。
(多分、自分は踏切りの外にて通過待ちだと思い違いをされていた)ご冥福をお祈りします。

無念なのは勿論ご本人が一番ですが、更に心痛いのは周りに居た人(踏切りだから周りに人はいっぱい居た)も、スマホを見ていて線路内に佇む人に気が付かなかった、と言うこと、更に言葉がありません。

これは深い依存、依存性と深い関係にあると思います。ながらスマホとはスマホに集中してなるものではなく、自我の明け渡し(自己の消失)状態だからです。

ある意味思考停止状態と言えます。

平たく言うと、

スマホに乗っ取られてしまった状態、
で、外には居ますが心は精神的な引きこもりにある訳です。


これは実はよくある現象で、

あなたが大変悩んでいる時、道を歩いているだけで人とぶつかったりすることがありませんでしたか?またあきらかに避けずに平気で突進してくる人とかいません?

これは精神状態からくる錯視の一種で

心理的視野狭窄

と言って自分自身の内に、閉じこもってしまい周りが見えてない状態のことを指します。
そしてこれは誰でも条件が揃えばなりえること、です。

こうなると自他共に客観的な判断が下せなくなります。

本来ならば、自分を感じ、また外部を感じる為のアンテナを張っている状態になっているのが中道であり、自分の軸を感じ育てられる自分が外部に開かれた状態です。

そうしたバランスのよいあなたを体現するためのツールの一つが心理療法なんです。


また自己回帰セッションでは
希望により身体のトレーニングを取り入れていますが、
それは自分の状態を認知し、自分でそこに意識を向けて自らの骨格を活かしていけるようにする認知能力を育てる、ということです。

そうすると大抵クライアントさんは、

こんなに色々身体に注意を向けるんですか?やれませんよ、とか言われてしまいますが、
それぐらい立ってるだけでもしようとしたら多数チェックする感覚は本来ならあるものです。

それは生きる、と言うか、生を感じる、と言うことでもあると思います。
あるがままの自分を生きる、ということです。

わたしの骨格はこうしたものであり、
今、こういう風にこだわりや強張りから放たれた状態はどういうもの?
という問いかけを”今”なのだから、
生涯自分と向き合い問いかけを続けられるか、ということだから、です。


だから自分、周り、他者、そうしたものへいくらでもアンテナを張り、問い、感じ、受け入れる。

そして何かのプロ、と呼ばれる人はその分野において
人よりアンテナが多い人、また増やせる人、とも言えるのだと思います。


さて、ではどうしたらアンテナを張ることが出来るのでしょうか。

それには基本ベースとしてバランスのとれた脳の状態が必要です。
左脳、右脳、のバランスが整うとその人の生体エネルギーが真ん中に通ります。
これは平たく言うと情緒が安定している人でもある訳です。
それがチャクラの開花や回転に繋がる。

大抵の現代人は左脳に偏ってる人が多いです。
または自我が閉じている(額の目です)

そもそも抜けちゃってる人もいる。
あまりにひどく抜けた人は自我の喪失状態。こうなると依存症になりやすい。


依存?わたしは薬物やアルコールとかないない、いやいやいや。

共依存、も依存症の一種ですし、
そもそもアディクションとはある習慣に「不健康にのめりこんだ・はまった・とらわれた」状態のことを指します。

もし人間関係の悩みに関してもいつも頭から離れない、始終それに悩まされている状態は不健全ですから、
既にあなたはアディクション状態にあるのです。

またあなたの手元にあるスマホ、これも一日2時間以上、
意味のある目的がなくいじっていたら、それはスマホ依存の始まりです。


SNSを一日に何回もチェックする(更新しているかチェックするというのかな)、
スマホを置いて外出したら落ち着かない、それはスマホ依存です。あなたはどうでしょう?


また依存する対象はその人の欠けた部分にフィットするものにはまるので、
何を選ぶかって、例えば性格がいやらしいからセックス依存症とかじゃなんです。


薬物依存の人も実はたまたま手に入れたからこのドラック、と言うより
その人の脳の欠損したものを補う薬を選ぶことが臨床で証明されています。

このドラッグを選んだ人は怒りを貯めている、とかね、傾向が見えてくるそうです。
だから依存とは、その人が必死で生きようとしている証、とも言えるのだと思います。


しかしだからと言って、
それは飢えた人がとにかくカロリーを補充しようと必死でジャンクフードを噛みもしないで
大量に呑み込むように貪り食うような状態ですから、
それにのめり込むことが癒しになる訳ではありません。
そのままでは身も心も滅しますからご注意を。

自分の欠損した心の傷を正面から向き合い、傷を癒し、
自分の情緒を安定させるための勉強をして成長していかなくてはなりません。


そして、”あなたが本当に求める”、
”あなたにとり正しく良いもの”、を選択しなくてはなりません。

その為に必要なのが脳のバランス(情緒の安定)です。

わたしはそこを調整しながらセッションをしています。
そうしながら、その人の心そのままを受容したり解放する情感の交流を行うと、
ある一定の段階をクリアすると
クライアントさんの脳のバランスが良くなり神経が通ってくる時がくるのです。

さて最近は脳の状態や神経状態の今、をそのまま観察できるようになり、
研究されるようになりました。
fMRI(機能性的核磁気共鳴画像法)などで脳の活動部位の血流変化を計測したりして
反応を調べたりするようです。


結果、機能不全家庭で養育された人の脳の働きや体積などが変わってしまっていることが分かっています。
変わってしまうと言うか健全に発達出来なかった、というか、生育課程の環境に適応してきた結果というか。

つまり虐待、過干渉、により養育時に適切な情緒の交流が他者(養育者)と行われない場合、
情緒の適切な状態が保てません。


これにより、足りなかった、過剰だったことにより部位が肥大化したり未発達だったり、
またその時には動かない部位が働いたり、また働かなかったりしてしまうのです。


それにより、

ストレスに対して過剰反応したり見落としたり、偏った考えを強化しがちなのです。

だからあなたが弱いから、ダメだから、ではなく、
脳の機能が育成時の環境にそう対応して発達成長したため、掛け違いが起こっている、
という要因もある訳です。


同じストレス要因なのに、なんであんたは仕事辞めちゃうの?

根性ないわね、そんな誰も悪口言ってないわよ、

ダメね、弱いわね。


そんなことを言われても、その人にとっては30のストレスが倍かもしれないし、
もっと多いかもしれない量として換算されてしまうのだから同じにしてはいけないです。

(そもそも生来の個人差、もある訳だし)

ではどうしたら良いのか。

脳がそうなったら治しようがないじゃんか。

いいえ、諦めないでください。

実は緩和する方法があります。

それが今はマインドフルネス療法などと呼ばれている、あれ、です。瞑想、変性意識状態で情緒交流を行うことで、神経バランスを整えていくことが出来ます。


しかしそれは実はフォーカシング、ゲシュタルト療法、いや傾聴、いや、ちゃんと出来る施術者がしていたら、何を手法に選ぼうが、ある意味同じことをしているんです。

結果は同じになる。

いや軽いものなら、とても良い養育者は子どもさんに、
よい上司も名監督も多分無意識にしているのです。出来ているのです。


だからその人の元で人は育ち伸びる。

(もちろんセラピストはそこに特化して意図的に起こす訳ですけど、
上手な先生はそこを自然にやっているだと思います。ひきこもり先生をお勧めしたのは、あの先生は出来ているから、です)

つまりは手法なんて、そんなもの、なんです。
肝心なものはもっと他にある。交流の質であり、人がその人を見ているか、なんです。

心がそこにあるのか、なんだと思います。

あとね、話は戻りますけど
スマホは依存の仕組みを熟知した心理学者やマーケティングの猛者が
儲ける為に仕掛けてくる繁華街や都市より恐ろしい世界です。

一つのSNS、一つのアプリにそれぞれそんな猛者がいて、
アプリの色、デザインの選択一つとっても、どうしたら利用者が依存してくれるかって
日々研究してるのであります。世界中から。そりゃドラックより依存性が高い。

マーケットの市場の大きさ(利潤)はGAFAを見ればわかると思います。そして身近、かつ一部生活インフラ!

おそロシアより恐ろしい。

あなたはスマホで楽しんだり利用してるつもりで
GAFAの為に無給無休で働いている(検索したり、SNSで発信したり、メールしたりして、いやいじっただけで)のだから。

ではどうしたら良いか。ここはわたし達も古典的心理学を利用しましょう。

単純ですが、答え、いきますよ。

触らない、接触を減らす、です。

コロナで人との交流をそうしよう、的な話になってますが、それはいけません。

減らすべきはスマホ的電脳世界です。生きた人や自然とは積極的に交流しましょう。

はあ?って思いました?

いやいや。始終触るって一番親和性、親しみの始まりであり効果あるんです。

意識するしね。

わたしは最近は仕事が終わったら電源を落としてしまいます。
昔のパソコンと同じです。(いや今もパソコンそうだけどスマホっていつもONでしょ?)
そうすると暇な時にちょいと調べたついでにネットサーフィンだらだら、が防げるからです。


あ、調べ…あ、切れてるから明日つけた時まとめようってなれば
一回触らない、が、できます。

これを増やしていくことです。

予定は手帳、時間は時計、SuicaはSuica。財布は財布。情報は本。テレビはテレビで見る。スマホに機能を集約しないこと。それがスマホ依存の入り口です。

スマホを手放す時間を増やすこと。

寝てる時はスマホしないから切って平気だよ。

個人的緊急事態には家電話を活用しましょう。
また夜中まで返事しなきゃ切られる関係なんか…
(若者は若者特有の事情あるかもだけど、健康にも脳にも悪いから出来ならやめられるよう祈ってます)

わたしなんかは外出する時スマホ置いてくこともいっぱいあるから
店先でクーポン勧誘の際、スマホは家って言うと今やドン引きされますな。

それに割引されないやね(当たり前)

でもいいの、クーポン利用をする為に買いたくないから。
わたしが欲しい時に欲しい物だけを買う自由を保つ自由の対価だと思ってアプリやらいれてまでは割引を求めない。そもそも終活も含めて物はもうこれ以上はあまりいらん。

ま、つまりは触らないこと、です。

そして習慣化にしてしまわないこと。

習慣化する、とは潜在意識に入れてしまうことだから。

それならもっと良いこと、そうね、アンテナを張ることを習慣化して潜在意識に入れていきましょうよ。
そうしたら身体も心も、つまりはあなたが本当に歓ぶことになるよ。それが”生きる”ということですよ。

 

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