色々あったけど、クライアントさんが
たどり着いたある庭付きの家の話。
そこはクライアントさんにとって
職場からほんの数分の徒歩圏内で、
もちろんその家のある通りもずっと前から知っていたし
何度も何度も通っているのに。
でも、そこにこんな庭がある家があるなんて
何年も知らずにいた。
色々事情があり、
クラインさんんはその土地と仕事を一時的に離れることになって数年。
今回、戻れることとあいなった。
それには色々な条件があって
さてさてどうする、復帰するためには、と。
そんな話をクライアントさんとしておりました。
「今度帰れることになったけど前の家はもうないし、
今度は条件がかなり色々あるからどうなるやら」
そんな話をしながら帰る前に復帰祝いにとある店へ
クライアントさんを連れて行きました。
そこはクライアントさんが行く場所と同郷だったから。
そこでよもやま話ついでに
「家を捜してるんです、知らないですか」
そう、わたしが住居の話をすると、
とんとん拍子に庭の主と出逢い、
クライアントさんはそこの守り人になる話が進んでいきました。
本当は小さな畑をしたいから街から郊外へ
でも車の運転などが難しい状況だし、
通勤をどうするか、でも街でも今の状況だと
なかなかよい物件がなく
と言っていたのに。
街のど真ん中で職場から歩いて数分の場所に、
小さな畑を作れて果物や花が咲く庭が付いた家に住むことになりました。
ここまでに長い道のりがありました。
とてもとても大きな苦労がありました。
人生、思い通りに行くことばかりではありません。
けれど長い道のりと大きな苦労をした先に、
手に入れたモノがタイミングよく目の前に現れ迎えてくれました。
わたしにはクライアントさんの側にずっとあったこと
そしてクライアントさんには今までは全く目にはいっていなかったこと
それがとても興味深かったです。
人にはやっぱり自分の課題をクリアにしないと気づけないもの、
縁が結ばれないことがあるものです。
それを一つづつ実直にこなすことで、
初めて本人、そうあなた自身で気づいたり目に見えたりする
認知力が生まれ、そうして初めて縁が結ばれる。
それはそうですよね、だって”あなたが認知しない限り、存在していても
あなたの世界では存在していないのだから。量子力学的な観念を持ち込みたいないら
ここに持ち込むことが正解の一つです。
あなたが観察出来ないとそれは現れない(あなたの世界=認知している範囲、には)
つまりはあなたがその対象を認知しない限りはそれは存在しないに等しい、ということで。
一部の方々のなんでもあなたの好むところに意識を向けたらあなたの好き勝手に現実創造されて波動がほにゃららが量子力学的な意識の使い方?という得体の知れない話には引っかからぬように。
あなたの認知した世界とわたしの認知した世界が響き合う、雨の日の水たまりに一つ一つの雨粒が落ち、それぞれに波紋を出し、互いに干渉し合う様が世界を構成しているのですから。
話を戻しましょう。
幸せって遠いところにあるようで、近くにある場合もある。
でもどんなに近くにあろうが、目の前に居ようが
気が付かなかったら手に入れられない。
つまり距離は関係ないのです。
そうだなあ、セッションって、
それに気づく目と、
受け入れる心、
それを手にする実行力を身に着けてもらうためにしている
そんな風に感じます。
人生の幸せは思い通りにすることではありません。
しかし本当に欲しいものは、
あなたが本当の望みとそれに向かっていく真心があれば
きっとそれ以上のものをあなたに与えてくれるはず。
どうかいっぱい大変な想いをしたこの数年、その庭で癒されますように。
いつかあなたが手入れする庭を見に、
そして花の匂いを感じながら、あなたの物語を聴きに、
そこに居るあなたの笑顔を見に行きますから。