日本の閣僚や総理はいつも原稿に目を向けて話していて
ああ、頼りないなあ、説得力ないなあ、と思いませんでしょうか。
それに比べるとタレントさんやユーチューバーなどには説得力を感じることがあるかもしれません。
ではここで、そんな人の音声を切って(ミュート)にしてみてください。
表情、目の動き、仕草、をよく見てみてください。
言葉が聞こえてきた時とは違う印象を持った人、その印象のズレが大きかった人ほど
その言葉はその人の心から出てない言葉、つまり脚本を読んでいるだけです。
それを本人が書いているのか、誰か他の人が書いているのを言わされているのか、
はわかりませんけど。
何の話であれ、印象の乖離が大きいな、という人の言葉は作り上げた部分が大きいことでしょう。
人の認知の仕組みとして言葉の内容を聞いているとそちらに情報の処理を使ってしまう為に、
仕草などの嘘っぽさまで目がいかなくなります。処理しきれないのです。
なので外見を大げさな表情や仕草をしてみたり、綺麗な衣装や女優メイクなどで誠実さを演出して見せることで更に些細な表情や仕草、も隠すことが出来るようになります。
脚本をしっかり覚え、カメラ目線でその人に似あう説得力のある衣装をきて、または派手なメイクや衣装は飛ばし効果があるのでそちらに目をむかせて見せたり。カラーの演出も重要です。
なので派手な服装のユーチューバーは音を消すだけでなく、カラーから白黒にして(スマートフォンの基本設定などで可能です)しまうとそうした向うからの、厚化粧が薄くなるのでその人の真偽が分かりやすくなることでしょう。
本当は単なる操り人形なのか、そうでないのか、が。
だからアメリカの大統領にはトップスタイリストとメイクと演説の指導が付きます。
説得力のある言葉を説得力のある言い方で演じることが必要だから、です。
ただね、事実ならそれが正しいのか、ということではないです。
数年前に出来たお友達が俳優の方で、演劇論などを教えてもらうことがあります。
わたしも舞台芸術の社会学なども勉強をしていたので、とても話が面白いのですが、
その俳優さんは、おれたちは心を揺さぶる好い嘘をつくことが仕事だ、と。
そうなんです、民話や寓話、その方が話は嘘(桃から男の子が出てくる、とか)なんですが
その話全てを聞いた時、人やその場の普遍的な真実を伝えようとしていることに気づくはずです。
それこそが、本物、なのだ、と。
この物語は史実を元にしています、本当の話です、それも面白いです。
しかしある作家の作った脚本=嘘、が本当に素晴らしい出来でなる場合、の方が心を揺さぶって戦争というか争うこととはなんといけないのだ、と思うことでしょう。
多分戦争などで言えば、史実をそのまま物語にしてしまうとね、きっと敵、が出来るんです。
でも、素晴らしい嘘=物語の映画なら、戦争はいけないのだ、敵も味方も傷つくのだ、と、争うことの虚しさを教えてくれる。生きることがテーマなら、色々なことがあっても、生きている、ということを受容する素晴らしさに気づかせてくれる。しかし史実だけなら誰かが偉大なことをした、と言う武勇伝になってしまう。それはそれもありなんですが、物語ならだれが、とかではなく、どんな生き方すらも肯定してくれる物語になるのだと感じます。
物語、のすばらしさ、はここにあります。
心理療法の正しい使い方は、あなた、の物語を再度認識し直して、あなたはどう生きてきたのか、そしてこれからどう生きていくのか、を再確認して作り上げていくことです。
そこには事実以上のあなただけ、の真実があるからです。
さて、記事が相反する内容に見えるようになってしまったので、まとめて行きましょう。
①前半のユーチューバーなどの真偽について。
発信者が発信していること、これは、物語というより事実はこうでした、
テレビとかに騙されてはいけない、本当のことはこれです、という内容が多いように感じます。
(情報系ユーチューバーのこと)
その内容の真偽の確かめ方
音声を切って、音声があったときとの印象の違いの差がないか確かめる
そして更に派手な衣装や色がぴかぴかしている背景やら文字が出てくるなら白黒モードにして
相手方の戦略に乗らない
②物語というもの。
事実だから説得力があるというものではなく、普遍的な世界的に通じるもの、それは事実よりも優れた物語である。あなたが自分と乖離しているのは、誰かに紡がれた物語を信じているからで、
あなた自らが物語を語り出すことが自分の人生を取り戻すことになるのだ。
ちょっと10月は忙しいかもしれないので、先に記事をあげておきますね。
11月もわたしのプライベートな家族のことで記事アップをお休みするかもしれないし、しないかもしれませんがよろしくお願いいたします。
(予約投稿すれば、という話もありますが、なんだかこれは今、上げたいので)