【ネガティブなものとの付き合い方】 メメントモリ、死を想え 

本当の自分に還る為の指針
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現代人の我々は夕闇を忘れ夜を駆逐することで闇を見なことが幸せである、
と思い込んでしまっているようです。

しかしながら
生きとし生けるものはいずれ、去る。

ざっくり書くとキツイ言葉ですが事実です。
これを書いているわたしも、読まれているあなたも、いずれ鼓動を止める日がきます。

 

では、死、とは悪いことなのでしょうか。
忌み嫌うべく存在なのでしょうか。

メメントモリとは、

ペストが蔓延し街が崩壊していくヨーロッパで
死を忌み嫌うのではなく、死を受け入れていこうと言う思想が
”死を想へ”という言葉となったものです。

 

手を見てみてください。
5本の指を持つ、あなたの手を。

母の胎内の中で生まれたあなたの手は
どう成長してその形になったのでしょうか。

ドラえもんの様な丸い手のひらが
先ず出来上がり、そこから指がにょきにょきと生えてきたと思われましたか。

 

実際の発生発達は違います。

手は最初、団扇の様な形として誕生します。
そして、その塊から指を掘り起こすように
指の部分以外の細胞は自ら死に、指の部分だけが生き残ります。

そう、指を掘り起こすようにして
生と死の共同作業により手は手の形を創り出します。

 

栄養の乏しい枯れた土地にコロニー群生しているある植物は
ある習慣を持っています。
それはコロニー定員が一定数に達した時、
自分たちが増えたためにそこの土地の栄養状態が足りなくなると、
その群生した中心の植物は、自ら枯れ始めます。

その周りの仲間の栄養素となる為に。
枯れ、倒れ、死にます。

もう一度問います。

死、とは悪いことなのでしょうか。

忌み嫌うべく存在なのでしょうか。

 

犬や猫を昔野放しで飼っていた時代、
死期が迫るとそっと日常から離れ
自分の決めた場所で旅立ちましたよね。

象も、象の墓に集まり一人死を待ちます。

また、野で倒れた時も覚悟を決め、
横たえた身体のまま、じっと空を見つめ
肉体からの解放を待ちます。

昔、それを追った何十時間以上の映像を見たことがあります。
ひたすら厳粛な荘厳なものと立ち会えたと映像に対し、
自然とコウベを垂れたのを思い出します。

 

わたしの愛犬たちも自ら死期を決め旅立って行きました。

愛する父の手の中で、
わたしの腕に抱かれ、
わたしたちの氣持ちが落ち着くのを待って、
時期をみて新しい世界へと解き放たれていきました。

 

※ ※ ※

 

あるクライアントさまのお話を。

その方の親御さまは重い病の中、頑張っていらっしゃいました。
看病の中、クライアントさまも また病に倒れられました。

こちらでもお話ししましたが、
親は時として、不器用な愛でもって
子どもを縛り付けてしまう場合があります。

また、それは親から子へ、そしてその子へと
脈々と受け継がれてしまうのですが。

 

その不器用な愛の副作用が
病として出てくる場合もあるのです。

以下の様な話を聞いたことはありませんか。

 若くして乳がんの母がいて、またその娘も乳がんになる。
それは癌系の家系、遺伝なんだよ、と。

実は癌になった要因がその方の信念だと言う場合もあるのです。
例えば、他者への愛を優先するあまり
自分を顧みれなかった、と言う我慢がたまり、歪み…と言うように。

その母親に育てられた娘は
同じような信念を持つ為、また似たような病に倒れる。

ですので早急に次のセッションを受けて頂きました。

そしてその氣づきの中で
クライアント様の中に眠っていた親御さまへの純粋な愛が輝いた時、
ふーっと、クラアント様の波動が
軽やかに、そして優しく上昇しました。

朝の事です。

そしてその夕方に親御様がいよいよ旅立つことになった、と知らせを受けました。

きっととても親御様は我慢強い、責任感のある方だったのでしょう。
けれど人生の時、最期の最後は、お子さまであるクライアントさまから
愛が欲しくて、諦めきれなくて厳しい病氣の中、闘っていたけれど。

そして甘えていたのだけれど。

クライアントさまが、親御さんへの深く深く、
ただ想う愛に氣付き、氣づかれた時、
その瞬間、親御様へその愛が届いたのでしょう。

親御様がずっと持たれていた我慢しなくてはいけない、から
解き放たれ、新しい世界へと旅立つ決意がついたのだと思います。

 

死とは必ず来るものです。

そして死は勝手に運命などから振り下ろされる斧ではなく、
自ら決意し堂々と生を精一杯生きるがごとく、
死を精一杯、胸を張って誇り高く自ら決めて迎えることのも出来るものなのです。

クライアントさまは、親御様の最期を、
能動的に死を迎えることに貢献された。

美しい時に立ち会うことが出来ましたことへの感謝と
親御様の新しい旅たちへの祈りとそしてクライアント様の勇氣と愛に。

尊敬の念を込めて。