狩猟民族であるアボリジニは
個人財産を所有するよりも
「ケアリング&シェアリング」と
お互い助け合い、分かち合う精神を
重んじている文化を持っています。

そんなアボリジニを研究する
文化人類学の学者が
アンケートをとった回答に
”アボリジニの生徒はカンニングが多い”
という答えが多くありました。
最初人種差別だろうか?
と勘ぐったらしいのですが
よくよく聞き込みをしてみると
それがケアリング&シェアリング
だったんです。
「オレはその問題がわかる。
だからわからないヤツに教えてあげるんだ」

わたしたちからするとカンニングというと
わからないと恥ずかしいから
とか
なんとか点を稼ごうとズルする
とか
マイナスなイメージですが、
彼らの考え方は違うのです。
他人との能力のシェアの結果なんです。
昔、金があるヤツが金を出せ
力があるヤツは力を出せ
知恵があるヤツは知恵を出せ
ってありましたね。
それでいいのではないでしょうかね、
これからは。
無理して出来ないことを
頑張ってやるよりも
出来ることに注目して
その分野でそれぞれが
助け合っていくような世の中。
※ ※ ※
先日娘がこんなことを言い出しました。
小学校の文化祭の演目は
演奏で、リコーダーが大多数の生徒。
それに木琴や太鼓などが加わる形。
娘:
「田中(仮名)君は木琴を
したかったんだよ。
でもリコーダーが出来ないと
木琴のテストが受けられないの。
おかしくない?
リコーダーが上手くないと
木琴のテスト受けられないなんて!
田中君はリコーダーはダメでも
木琴は得意かもしれないのに。」
娘がそのままの考え方でも
生きていける世の中になってくれればな、
と思いつつ。