心理セラピストやカウンセラーの最低条件として必須なことがある。
わたしこと心理セラピストあらたは、
自分自身の心に常に触れている。
わたしが わたしの心に触れることが出来て初めて他の人の心を感じ触れることが可能になる。
だからセッションの時には、
セラピストが先ず全開にしなくては来訪者は心を開くことが出来ないから、
優越感も、劣等感もなく、立場も、性別も関係なく ただの一人の人間として心をひらく。全開にしてみせる。
ただの わたしの裸の心のままで対峙する。そうしてようやくクライアントの心に触れることが可能になる。
来談者の長い間閉じていた心は怯えていて、容易に開くことは出来ないからセラピストが最初に開いてみせなくてはいけない。
こちらが開くとクライアントさんの心も開かざるを得ないから、その人なりに開き出す。1回目で開くか、次からか、それはその人次第。
セッションで悩みを話し出す前に、訳もわからず急に涙が出てきたり、感情が出てくることがある。
それはその人自身の感情だが、あまりに久しぶりだからクライアントさんの認知が追いつかないだけで、その時、あなたは感情を発露し始めているのだ。
そう、それはあなたが あなたの心に触れ始めている証拠だ。
顕在意識は潜在意識よりも処理能力が遅いから意識として理解が追いつかないだけで、わたしはそれに対応出来ているから安心して誘導(対応の仕方を言う)に乗ってくれれば大丈夫。
まあそれは日常でも、コミニケーションとして、心を開くことは必要ではある。
生きる上で、信頼関係が成立している間柄とは、そうしたことがある程度出来ている関係やそれが可能な組織を言う。
しかし自分の意識の奥底へ行くべくセッションの担い手としては心を全開にしなくてはいけないのには二点理由がある。
1、クライアントさんの心を開くため。
2、セラピストはクライアントさんが心に触れ合う時に共にセラピストの心に触れ続けていることが潜在意識を扱う心理療法では不可欠。
以上二点を更に解説しよう。
潜在意識を活用したセッションでは、
(手法、派閥を越えて)
クライアントさん、クライアントさんの心、セラピスト、セラピストの心、と実は2人ではなく最低4つ(人間としては2人だが存在として)が介在し、共鳴し、初めて効果を発揮する。もちろん必要に応じて、心理セラピストはクライアントさんの心パート2、パート3、パート4…とセラピストは同時に多数の存在を認知し、対話をし、更にそれぞれの声を感じるようクライアントさんを促していくことが望まれる。
またその心も出てくる順番を間違えてはいけない。心の準備が出来た順に対話に持ち込む必要があり、セッションが一回では無理なケースが多いのはそれもある。
それもセラピストは全体像を観察してクライアントとクライアントの心の音頭を合わせていかないといけない。
そうすることで自己セラピーでは追いつかない声を拾っていく。
深さに迫っていく。
もしも自己セラピーと同じぐらいの浅さや顕在意識の声と潜在意識の声の見分けがつかないセッションを提供する施術者ならば対価の価値はない。
(が、残念ながら区別がつかないカウンセラーやセラピストを よく見かける。また効果がないだけでなく害があるセッションも見かけた。周りにいないだろうか、セッションを受けた、セミナーに行った、そして前より変な感じになった人を…)
潜在意識の中で傷付きバラバラになった
あなたの感情を一つ一つ癒し、
希望の光へと甦えらせよう。
あなた自身の本来の心へと統合しよう。
だからセッションが終わりに近づくにつれ、あなたは本来の力を取り戻す。
心理セラピーのゴールは力強く、湧き上がる自らのエネルギーを感じ大地に揺るぎなく立つようになる筈だ。
自己回帰なら、立ち上がった自己を何処へ向かう為に踏み出すのか、その自らの命を何に情熱を持って使いたいのかを思い出し、実行、自身を更に成長させていく道を歩んでいく、これがゴールだ。
だから わたしは、
我が心が如く あなたの心に触れよう。
あなたの側に寄り添おう。
あなたの痛みも苦しみも喜びも
あなた以上に感じよう。
あなた独自の世界観と
あなた そのものを、
あるがままに受けとめよう。
あらん限りのアガペーと共に
あなたの心へと連れて行こう。
そして あなた と響き合おう。
あなたは あなたの中の音を感じてください。あなた自身のリズムを聴いてください。
そうしたら あなたの中に調和が産まれるから。

納屋で出会った牧羊犬と友情を育み、大人になり森に戻ったキツネを牧羊犬が自ら訪ねに行くことで続いている。
この行為に人間は一切介入していない。