穏やかな空氣に癒された〜、
自然に癒された〜、
とかよく聞きますが。
癒しとは、容れ物、すなわち身体に、
刀を入れ、膿を出し、
切り傷がつながり病から回復させる、
と言う漢字の成り立ちからも判る、
かなり力強いものです。
なので、癒しブームとか、癒し系女優さんは、実は使う文字が間違っていて。
穏やかとか、リラックス、
を使う方が望ましい。
もちろん心と身体をゆるませる、
穏やかな雰囲氣に触れて、
暖かな氣持ちになることは
もちろん素敵なことです。
そして大切なことです。
しかし わたしが心理セラピストとして
経験したものを振り返ってみるに
その方本来の本質、能力開花には、
ゆるませた先の、癒し、をしない限り
たどり着けないぞ、と
いうのは間違いないと確信しています。
逆に言えば、癒された後、
客観的にあなたの癖を
的確に指摘してくれ、
戻らないように意識付けしながら
調整を教えてくれる伴走者がいれば、
本来の己へと道が続いていくでしょう。
そして、その伴走者との
やり取りの過程を自分の物にしていれば
その後ブレようが
また元に自分で戻せる筈。
人間だから、ブレて当たり前です。
それは多分マザーテレサだって、そう。
ただし、ある程度のブレを
自分で戻せることが出来ること、
これが即ち、本来の自立である、
とわたしは言いたい。
また、それは自分だけでは無理だ、
と判断した場合、
素直に然るべき人々に助けを求められること、も含まれます。
癒しは本当に難しい。
今、出来る範囲を、的確に、
しかし取るべき時にしないといけない。
間違えたりすると、
逆にもっと膿んでしまうから。
わたしは中途半端な癒しで、
自滅していく方を見ていて本当に、
そう思う。
だから、セッションをする時は、
覚悟を決めて、その時出来るわたしの全神経を最高に持っていくよう自分を高めます。
もしセラピーやセッションを受けようと思った方がいらしたら、
覚悟を決めてください。
リラックスは必要ですが、
覚悟も必要です。
でもね、自分に戻れば、
人生のどんな荒波も越えられるさ。
