日々是好日… 感じたこと

映画:ビヨンドユートピア・脱北 を観て

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わたしは北朝鮮という独裁者のエゴイスティックな目的により(国際政治のパワーバランスにもより)閉鎖された国によって一体どれほどの人が苦しんでいるか想像もできません。
それほどに苛烈であり、残虐であり、だから、です。
しかしそれでも誤解を覚悟して言えば、北朝鮮という偽りのユートピアから逃れてアメリカや韓国に来た人も、こちらもユートピアなのでしょうか。
わたしたちの今住む世界、電車の中でスマホ、家族でレストランにいてもスマホ、昨日ちらっと見たドラマの中でもスマホの画面に食卓でもスマホ。
人が本当に孤独を感じるのは、たった一人で居ること以上に、同じ家族や友人が隣に居るのに無視されている、尊重されていない、その状況の方が孤独なのに。
そう、ここもユートピアなのでしょうか。
あなたは自分でスマホを手から離して電源を切って相手と向き合うという自由を手にしているのに。
自由や権利を奪われた人がいっぱいいます。
せっかくある自分の自由を、どうか意識して使ってください。
考えてください。
わたしが、あなたが幸せになるためには、今、どうしたらいいか、と。

それともスマホの中はユートピアがあるから、そんなにのぞき込んでいるのですか?

愛ってなんでしょう?
一緒に居ることでしょうか。側にいてあれこれ世話をすることでしょうか。
色々おしえてあげることでしょうか。

勿論それも愛情表現でしょう。

でも一番難しいことは、自分が淋しいと思ってもそれをじっと耐えて、
遠いあなたを想って常に心は共にあるけれど、二度と逢えることはなくても、
それでも想うけれど向うが望んでいないならそっとして置けること、それが愛でしょう。
本当の寄り添いでしょう、見守りでしょう。
とてもとても、とっても、辛いことだけど時に残酷なことだけど。

人生ってなんでしょう?
善いことを重ねて自分の身を犠牲にして
命の危険も身柄も危うくして沢山の命を救っても
本当に大切な唯一無二のものを失ってしまう。
それでも、生きる。
でも彼はその無二の者から守られている。
善いことを心からしたらそうしたことがきっとあるものです。
あの方がどうか幸せでありますように。
息子さんがずっとずっとあなたを護っている、
そのことにいつかご本人が気が付きますように。

本当に飢えたこともない、
日常で水を汲みに往復したこともない、
トイレも自由に行ける、家族を理不尽に奪われたこともない
わたしが言えることは薄っぺらいですが。
でもやっぱりユートピアとは、
どこかにある魔法の場所ではなく、自らの心の中に努力して見出すものだと思います。
作り出すものだと思います。
(夢を叶えるとかは別。これは場所を選びます)


理不尽な状況化にある搾取された命が解放されますよう、心からお祈り申し上げます。

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