自己受容。
このことが巷でズレて
語られている気がします。
自分を愛する、とは
自分を大切にする、
自分の氣持ちを分かってあげる、
自分が したいことをする、
自分が自分を認める、
など。
あなたはそのままでいい、
居るだけで素晴らしいと、
言ってもらう、
受け止めてもらう。
これは心理セラピーの初期段階、
また生育家族の中で行われたら
理想的な状況。
ですから、必要なこと、
自己受容の土台である、
言えるでしょう。
しかし、
最終的に ”自分を愛する”
とは、
自分で、自分を理解し、
自分で、自分自身を
活かしきろうとする。
に移行していかないといけない。
自らの特性を知り、
理解し、受け入れること
とは、
己の良いも悪いも受容すること。
即ち、母なる愛。
自らの特性を生かし、
パフォーマンスを最大限にする為、
たゆまぬ努力をし、
成長し続けること
とは、
己を律するということ。
即ち、父なる愛。
自らの内に、
母と父の愛を持ち
己を中道、調和へと導いていくこと。
これが自立した先の
自分を愛することです。
男性性、女性性の統合、
とも言えるでしょう。
わたしは自己回帰セッションで
クライアント様の母と父の役割を
しているわけです。
セッションが終わったら、
クライアントさん自らが
己の中に自分を育てて
成長させる両親(母、父)を持ち、
自らの道を、
あなたしか行けない道を、
探求し続ける。
そうして初めて、
”自らを愛している”、と言える。
つまり、自分自身の
在り方、喜びを、
理解して、それに向かい、
チャレンジし続ける努力が必要です。
イチローは天才でしょうが
野球や、身体作りに
何も努力していないでしょうか?
ダルビッシュのメジャーに
行ってからの食生活を
見たことがありますが、
やはりかなり
ストイックでした。
わたしの好きな
料理研究家の辰巳先生は
15年も闘病を経験された後、
料理の力で復活され、
お父様の病を料理で
支えたされた試行錯誤の末に
命のスープを生み出されました。
その先生すら、
料理をすることは
そんなに好きではなかった、
しかし病の後、
料理しか道はなく…だからどうしたら
効率よくなるか、
どうしたら わたしらしい料理か、
哲学的に探求されています。
人は生まれただけで、
いや、人だけでなく、
生きとし生けるすべてのモノが
在るだけ
で、有り難いこと。
それは、揺るぎない事実です。
しかし、
その存在を愛でること、
とは
努力が必要なのです。
わたしの例で恐縮ですが、
他の人より感情エネルギーに
敏感な体質です。
その特性を仕事レベルに
維持する為には、
日頃から、心身の鍛錬。
また知識を深める資料読み、
またそれを活用するための
思考する時間、等。
セッションとはわたしにとって
アスリートの試合の様なもの。
その時に日頃の学びを総じて
ベストコンディションへ
いかにもっていけるか、
を 日々問われる訳です。
それは営業職の方なら、
商談の日、
月末月初の週、
販売の方なら、
お店に足を入れた時、
場を創る方なら、
場を立ち上げる時、
清掃の方なら、
掃除の瞬間、
料理の方なら、
料理を作る時、
ある意味、全ての人は
みな、なんらかの職人。
と言うことは、
人それぞれに己をどう磨き、
ブラッシュアップしていくか
それを継続できるか
その方法を知った人こそ、強い。
わたしは、それこそが
真の学びであるかと。
さて、話が逸れました。
戻しましょう。
自分を活かしきり、
最大限のパフォーマンスを
発揮すること
これが真に、
自分を愛することなのだ、
と、わたしは思います。
