毒親へ

自分のした罪の重さを、
出来るなら理解しろ、と思う。
口先だけの謝罪なんかいらない。
 
だって失われたのは
わたしの人生、なんだから。
 
 
青春時代にやるべきだったこと。
 
親友を作ること、
異性を好きになること、
心から笑い合うこと、
好きな部活で汗を流し、
本当に行きたい大学の望んだ学部へ
または本当にしたかった
チャレンジしたかった専門学校
あるいは夢みたいな仕事を一度は
試してみること
 
と言うか、そもそも自分の行きたかった
学校って、学部、いや生き方、
暮らし方、それってなんだっけ…
 
 
そうさ、
高校でお弁当を作ってもらった母との思い出、
 

とか、
 
お父さんに守ってもらった頼もしい思い出、とか
好きな先輩に告白したい、とか
 
皆んなが話してる思い出
心にある宝物、青春あるある、が
ないんだよ、わたし。
 
 
 
シャボン玉追いかけて、転んだら抱き上げて痛いの痛いのとんでけー、って母さんが抱きしめてくれた、そんな温もりがないんだよ。
父さんが真剣に、わたしのために叱ってくれて、進路に悩むわたしを導いてくれた信頼感がないんだよ。
学校でいじめられて帰った家でほっと息をはいた安堵感、わたしの居場所がないんだよ。
 
 
わたしが友人に伸ばした手は何回もあるけど、
わたしが泣いたり困ったり拗ねて隅に座っていたら、こっちにおいで、一緒にいよう、って言ってくれた仲間なんかいないんだよ。
 
 
殴られた痛さとかさ、
家族の恥さらし、という恥とかさ、
必要なものがない欠乏感とかさ、
裸足で追い出されてコンクリートに冷たさ
 
それはいっぱいあるんだけど。
 
 
 
で、あんたがたは言うのさ。
 
過去はどうしようもない。
どうにも出来ない。
今更どうしろと?
今更、悪態ついて何の意味がある
前を向け、
未来のことを考えないなんて
なんて後ろ向きなの、あなたは
 
 
 
あのさ、
悪いがそれを一番知ってるのは
こっちなんだよ。
言われなくても、さ。
心が壊れるような痛みで文字通り痛感してる。
 
 
失ったのは、埋まらないのは
わたし、なんだから。
わたしの青春、わたしの思い出なんだから
 
 
金で今からでも買い直せるモノなら
こんな心が破壊されてなんかいやしないんだよ。
 
 
だから言う。
 

せめてお前自身がいかに弱いか、
せめて、それを知れ、と。
わたしは言う。
 
 
それを理解するかしないか、
逃げるか逃げないか、それは知らん。
逃げるなら、逃げろ。
そして負け犬の遠吠えが如く、
いつものように、
わたしが悪いと弾糾したらいい。
 
 
だからなんだ、もうその手は通用しない。
 
わたしはもう、知ってる。
わたしは悪くなかった、と。
わたしは恥さらしではない、と。
 
 
言われた通り未来を生きてやるよ、
わたしが悪くない、と言う人生を。
あんたらの言葉に騙されて、
罪人である、
と言う罪悪感の中で生きない。
 
わたしはわたしである、
悪くも良くもない、ただのわたしとして。

“毒親 虐待サバイバー”の あなたへ
わたしも残念ながら親、教師等からの虐待サバイバーです。 具体的な体験を書くと気分が悪くなる方がいると思うので書きません。が、だから あなたの気持ちがよくわかる。15歳までは、本当に生きた場所=世界、で。子どもにとっては、それが世界の全て...
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