クライアントさんが結果ばかり追い求めてきた、と。努力は成果を求めること、それだけをすることではない、と氣づいた、と言われました。
とても良い氣づきだと思います。
では、更に先に進んでみましょう。
本当に偉大な成果とはなんでしょう。
成し、得る素晴らしい結果とはなんでしょう。
人それぞれに違いはあれど
きっとなにかを成し遂げることでしょう、
成し遂げることは、とても素晴らしい。
ところで、です。
先ず、あなたはあなたのパートナーの夫、妻、を心から信頼していますか。
お互い自立して、かつ、困ったら支え合い、氣づかい、相手を尊重していますか?
子どもには慈しみと育む意識を持ちつつも個人として尊敬してますか?
数ではなく、
心から応援出来る友人がいますか?
日々の日常に本当に感謝しつつ生きているでしょうか。
朝、出勤、通学、通う場所があること。
行く場所があり、学び、働くところがあること。ご飯があること、またご飯が食べることが可能な健康な身体であること。
お風呂に入れること。着替えがあること。暖かい布団で寝られること。
歩く道路があること。靴があること。
雨を防ぐ傘があること。強い日差しから守ってもらえる木陰があること。
四季を氣づかせてくれる花が咲くこと。
いってきます、と
言われること、
言えること、
また、その家族が帰ってきて、
おかえり
と、言えること。
しあわせ家族を演じるのではなく、
心から、しあわせな家族を創ることは努力と認め合いが必要です。

ごく普通の人生って難しくないですか?
旅行の行き先、回数、写真からじゃわからないでしょう?
誰からも評価も賞賛もされないかもしれません。しかし、普通と言われる人生を、温かく思いやり深く、信頼と尊敬に満ちて営むことこそ、わたしは本当のさいわいであり、偉大なことだと感じます。
家族すら、しあわせに出来ない人が何を成し得ると言うのでしょうか。
自分すら、生かしきれない人が何を成し遂げると言うのでしょうか。
あなた自身に出来ないことは他者にはできません。
故に、自分の本性を真面目に努力して生きることこそ、命への恩返しだと思います。
また親や先祖から受け継いだ命、食べ物として、衣服として、家や家具、土地として、命を殺生して生きる我々の義務とも言えるのではないでしょうか。
さまさまな災害が地球上、
ある今だからこそ、
311のこの日に、
あなたの日常があること、
に想いを馳せてください。
あの日、帰りたくても帰って来れなかった人に想いを。
未だ帰れない土地に想いを。
未だ国に帰れない人が居ると言うことを。
あなたにはある、と言うことを。
どうか生きとし生ける命、
全てにさいわいがありますよう。
氣張る、きばるの夏蜜柑。
毎年楽しみに美味しく頂いています。
水俣で海が汚染された時に漁に出れないからと蜜柑栽培を始めたのが、このグループ。森は海を育てます。汚染された海を育て、家族を育てた夏蜜柑。

水俣すら、終わってはいません。
公害の原点と言われる水俣を世界に知らしめた写真家ユージーンスミスは水俣に寄り添い撮影し、その時の傷が元で命を落としました。
すでに奇跡の塊だと氣づいてください。
わたしは昨日、早咲きの桜に無数の蜜蜂が蜜を集めているのを見ました。
一匹の蜜蜂が生涯で集める蜂蜜はティースプーンにわずか一杯。それを分けてもらい、自然の甘露を頂く、その氣構えで口にした甘さはとても偉大ではないでしょうか。
